この記事で分かること
- 通話オプションの種類と、それぞれの仕組み
- 通話時間・頻度別の最適な選び方
- 店頭でよく見る「損してるパターン」の具体例
- IP電話・LINE通話と音声通話の使い分け方
通話オプションの種類
格安SIMの通話オプションは大きく3タイプに分かれます。どれを選ぶかで月額が500〜1,500円ほど変わるので、自分の通話パターンに合ったものを選ぶのが節約の基本です。
| タイプ | 月額目安 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 従量課金(22円/30秒) | 0円(基本料なし) | 使った分だけ支払い | 月の通話が数分程度 |
| 5分/10分かけ放題 | 約500〜900円 | 短い通話が定額で何度でも | 仕事の折り返しや予約電話が多い人 |
| 完全かけ放題 | 約1,200〜1,800円 | 時間無制限で何度でも | 長電話が多い人、仕事で電話をよく使う人 |
通話パターン別の判断基準
「自分はどのタイプに当てはまるのか分からない」という人がほとんどです。店頭では通話明細を一緒に見ながら判断することが多いのですが、ざっくりした目安を整理するとこうなります。
月の合計通話時間が5分以下の人
迷わず従量課金でOKです。22円/30秒なので、5分通話しても220円。かけ放題オプションの月額を超えることはまずありません。LINEやZoomで済む連絡がほとんどなら、通話オプションは不要です。
月の合計通話時間が5〜30分の人
ここが一番悩むゾーンです。ポイントは「1回あたりの通話時間」です。
- 1回の通話が5分以内で回数が多い → 5分かけ放題がお得
- 1回の通話が10分以上ある → 従量課金だと割高になりやすい
- 月に数回だけ長い通話がある → 都度の従量課金のほうが安いことも
具体例を挙げると、「飲食店の予約で月に4〜5回×2分程度」なら従量課金で月176〜220円。5分かけ放題(月500円)より安いです。一方、「仕事の折り返しで月10回×3分」なら従量課金で月1,320円。これなら5分かけ放題のほうが安くなります。
月の合計通話時間が30分以上の人
通話料30分の従量課金は1,320円。完全かけ放題の月額とほぼ同じラインです。30分を超えるなら完全かけ放題を選ぶのが確実です。特に家族への長電話や、仕事で頻繁に通話する人は迷わずこのタイプを選んでください。
店頭でよく見る「損してる」パターン
10年以上ショップで接客してきて、通話オプションで損している人には共通パターンがあります。
パターン1:完全かけ放題を「なんとなく」契約している
一番多いのがこれです。大手キャリアで契約したときに「かけ放題にしておきましょう」と言われてそのまま、という人。実際に通話明細を見ると月に5分も通話していないケースが珍しくありません。月1,800円×12か月で年間21,600円の無駄遣いです。
パターン2:オプション未加入で通話料が膨れている
逆に、通話オプションを何もつけずに毎月20〜30分通話している人もいます。従量課金で月880〜1,320円かかっているのに、「通話料がこんなに高いなんて知らなかった」と驚かれることがあります。明細を見る習慣がない人に多いパターンです。
パターン3:アプリ通話(IP電話)と音声通話の区別がついていない
LINEの無料通話で話しているつもりが、実は普通の音声回線で発信していた、というケースもあります。連絡先から直接発信すると音声通話になるスマホもあるので、確認が必要です。
IP電話・LINE通話と音声通話の違いを整理
「LINE通話があるから通話オプションはいらない」と考える人は多いですが、場面によっては音声通話が必要なこともあります。
| 項目 | 音声通話(VoLTE) | LINE・IP電話 |
|---|---|---|
| 通話品質 | 安定して高い | ネット環境に依存 |
| 緊急電話(110・119) | ○ | × |
| 固定電話への発信 | ○ | △(番号が非通知になる場合あり) |
| 相手のアプリ有無 | 不問 | 相手もアプリが必要 |
| 料金 | 従量課金 or オプション | データ通信量のみ(実質無料) |
病院の予約、役所への問い合わせ、学校や保育園からの緊急連絡には音声通話が必要です。「完全にゼロにはできないが、最低限にする」のが現実的な落とし所です。友人・家族間はLINE通話、お店や公的機関は音声通話、と割り切ると判断がシンプルになります。
通話明細の確認方法
自分の通話パターンを知るには、まず通話明細を見てみるのが一番です。
- キャリアのマイページにログイン
- 「利用明細」「通話明細」を開く
- 直近3か月の通話回数と合計時間をメモ
- 1回あたりの平均通話時間を計算(合計時間÷回数)
3か月分見れば、自分の通話パターンがだいたい把握できます。「思ったより通話してなかった」「意外と長電話が多かった」など、感覚とのズレに気づく人が多いです。
よくある質問
Q. 5分かけ放題で5分を超えたらどうなりますか?
超過分は従量課金(22円/30秒)がかかります。5分ちょうどで切れるわけではないので、通話が長引きそうなときは一度切って掛け直すか、最初から完全かけ放題にしておくかの判断になります。
Q. 月の途中でオプションを変更できますか?
多くの格安SIMでは月単位でオプション変更が可能です。ただし、変更が適用されるのが翌月からのところが多いので、明細を見て「来月から変更しよう」と前もって決めておくのが安全です。
Q. かけ放題なのに通話料が請求されることはありますか?
あります。ナビダイヤル(0570番号)や国際電話はかけ放題の対象外です。引っ越し業者やカスタマーセンターの0570番号に長電話して高額請求になった、というケースは定期的に見かけます。0570番号の場合はIP電話アプリから発信するか、フリーダイヤルがないか確認してください。
実務メモ:判断を1段深くするポイント
通話オプションは「回数」より「1回あたりの長さ」で最適解が変わります。店頭で相談を受けるとき、まず聞くのは「最近、誰にどのくらい電話しましたか?」です。ほとんどの人は「あんまり電話してない気がする」と言いますが、明細を見ると月に15分くらい通話していることが多いです。
おすすめの運用は、最初の1〜2か月だけ従量課金で実績を取り、明細を見てからオプションを判断する方法です。これなら不要な固定費を払い続けるリスクがなく、実態に合った選択ができます。通話オプションは「たぶんこうだろう」で決めず、データで判断するのが鉄則です。
関連リンク
更新履歴
- 2026-04-13: 通話パターン別の判断基準・損しているパターン・IP電話との比較・Q&Aを大幅加筆
- 2026-03-08: 新規公開